新型硝子体白内障手術装置 アルコン社「UNITY VCS」導入のお知らせ
- ゆきた眼科 ウェブマスター
- 9月10日
- 読了時間: 4分
更新日:10月24日
「ゆきた眼科」に最新 UNITY VCS を導入 —
東京23区内初のハイエンド硝子体+白内障統合手術装置

このたび、ゆきた眼科では、白内障手術と硝子体・網膜手術の最新鋭装置「Alcon UNITY VCS(Vitreoretinal Cataract System)」を、東京23区内で初導入いたしました。
患者様により良い手術治療を提供するには、術者個人の技術向上ももちろんですが、より高性能の手術機器を導入することも不可欠です。
ゆきた眼科ではこれまで白内障・硝子体手術による手術成績を改善させる画期的な技術を惜しみなく投入してまいりました。
◯ARGOS・VERION(白内障手術における術中乱視矯正ガイド装置)
◯CONSTELLATION硝子体手術における低侵襲な27G極小切開硝子体手術システム
◯NGENUITY(3Dデジタルアシストサージェリーによる高倍率・高精細な術野観察)
今回、UNITYによる最新技術をいち早く取り入れることにより、患者様により安心・安全かつ高精度な白内障・硝子体手術をご提供できる体制を整えました。
なぜ UNITY VCS が特別なのか
UNITY VCS は、これまで別々の機器で行っていた前眼部(白内障)・後眼部(硝子体/網膜)手術を統合し、最新の流体制御(Fluidics)、高性能超音波乳化吸引(Phaco)、高速硝子体切除(Vitreous Cutter)などを備えた、次世代手術装置です。
主な特長は以下の通りです:
高度な流体制御システム (Intelligent Fluidics)
リアルタイムセンシングによって眼内圧(IOP)および流量を継続モニタリング。手術中の前房・硝子体内の環境を安定に保ち、術中圧変動や急激な流体変化(Occlusion Surge 等)リスクを低減します。
このため、前房深さの急激な変化を抑え、安全性向上・手術効率向上に寄与します。
4D Phaco(超音波乳化吸引)
多方向の振動を用いたプローブにより、従来方式に比べて効率的に核の分解・吸引が可能。Alcon 従来型に比して最大 41 % 少ないエネルギーで処理が可能とされており、切開部にかかる熱負荷の軽減・手術時間の短縮が期待できます。また、「Thermal Sentry」などのセンサーにより、プローブ温度のモニタリングと制御も可能です。
高速硝子体切除(最大 30,000 カット/分)
Alcon の最新技術「HYPERVIT 30K」による高速切除が可能。より繊細かつスムーズな硝子体操作を実現し、硝子体手術時間の短縮や術中振動・牽引力低減による眼内操作のストレス軽減が期待できます。
操作性・ワークフローの向上
統合機器なので、機器切り替えや煩雑な接続・準備・片付けが軽減され、手術室(OR)の準備時間・撤収時間を大幅に短縮できます。これにより、手術待機時間や機会ロスの軽減にもつながります。また、モニタ表示・操作画面が直感的な設計となっており、術者およびスタッフの負荷を軽減します。
安全性・効率性への配慮
Alcon 社の開発責任において、術中の熱傷リスク軽減や流体逆流(Surge)制御機能など、安全性に配慮した設計がなされています。また、術中の前房安定性や眼内圧制御に優れるため、リスク低減に寄与します。
患者様へのメリット
ゆきた眼科が UNITY VCS を導入したことで、患者様には以下のようなメリットをご提供できます:
より短時間で、眼にやさしい手術
高効率な核除去・硝子体切除により、手術時間や手術中の眼への負荷を軽減できます。特に高齢の方や全身疾患をお持ちの方にも安心感が高まります。
安全性の向上
流体制御や圧力モニタリング機能により、手術中の眼内圧変動や急激な前房深度変化を抑制。これにより合併症リスクの低減が期待できます。
同じ保険診療でもより良い質の高い眼科手術医療
日本の保険制度では、医療費が一律であるにも関わらず医療機器や技術に差はあります。当院ではより質の高い眼科手術医療を受けられるメリットがあります。
ゆきた眼科は、「患者様にとって最善の眼科医療を提供する」ことを常に追求してまいりました。今回の UNITY VCS 導入によって、さらに一歩進んだ、安全性と高精度を兼ね備えた眼科手術環境をご提供できるものと確信しております。
ご不明な点や手術についてご相談されたい方は、お気軽にお問い合わせください。

