
診療内容
小児眼科、近視・弱視治療
小児眼科は、主に小学生までのお子様を対象としており、小児によく見受けられる眼症状(弱視、近視、遠視、乱視、斜視など)の診察・検査・治療を行います。
特に6歳までのお子さんは、将来的な視機能が決まる大事な時期で、斜視や弱視といった病気を早期に発見することが大切になります。
お子様の目に関して、専門的なチェックを受けたい、気になることがあるといった場合もお気軽ご相談ください。

小児眼科
小児の近視治療
点眼薬
点眼薬により目の緊張をほぐし、遠くの方を見ているのと同じ状態にします。
薬が効いている間は近くのものが見づらくなるため、必ず就寝前に点眼します。
近業作業やテレビやゲームのやりすぎなどで急に近視が進んだ場合などに特に効果的です。
低濃度アトロピン点眼(マイオピン)[自費診療]
低濃度アトロピン点眼とは
低濃度アトロピン点眼は、小児期の近視進行を軽減させることを目的に、アトロピン0.01%を配合した点眼液です。研究に基づいて開発された薬です。
マイオピン(低濃度アトロピン)は、眼軸長の進展を抑制し、近視の進行を軽減すると確認されています。
検査用に使用される1%濃度のアトロピンは発熱・手元が見えにくい症状がしばらく続くなどの副作用がありますが、「マイオピン」は超低濃度(0.01%)のため、副作用がほとんどないといわれています。
点眼薬は院内クリーンルーム清潔環境下にて自家調整(1本3000円)した低濃度アトロピンと、シンガポールより輸入したマイオピン(1本4000円)の2種類取扱がございます。
※効果は同等です。

研究報告
シンガポール国立眼科センター(Singapore National Eye Centre)及びシンガポール眼科研究所(Singapore Eye Research Institute)で実施された臨床試験によりますと、低濃度のアトロピン(0.01%)は 2 年間に亘り近視の進行を 50~60%遅らせ、副作用は非常に軽微であることが証明されています。
1. アレルギー性結膜炎及び皮膚炎の報告はありませんでした。
2. 眼圧(IOP: Intraocular eye pressure)に影響を与えないとの報告でした。
3. 白内障を形成するとの報告はありませんでした。
4. 点眼終了後も目の遠近調節機能の低下、また瞳孔がひらき続けてしまうという報告はありませんでした。
5. 電気生理学上、網膜機能に影響を与えるという報告はありませんでした。
出典:Chia A, Lu QS, Tan .Five-Year Clinical Trial on Atropine for the Treatment of Myopia 2: Myopia Control with Atropine 0.01% Eyedrops Ophthalmology. 2016 Feb;123(2):391-9
参考サイト:Eye-Lens
近視進行予防点眼
※自費診療となります。
自家調合による低濃度アトロピン処方料 (1本)3000円
マイオピン(シンガポールより輸入商品)(1本)4000円
定期検査:3ヶ月毎
初回保険診療で「近視」眼の状態(度数・視力・眼の長さ)を確認させていただいてから、
後日処方となりますので、保険証や医療券をお持ちください。
低濃度アトロピン点眼の対象
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主に6歳~18歳の年齢の方が治療対象となります。
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オルソケラトロジーレンズとの併用も可能です。